不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

発達検査の予約をした年中の秋頃

小さな歩み

◆前回の記事はこちら↓

shiratama-hoppe.hatenablog.com

 

 

担任の先生は、年少の時とは別の先生に。

年少での担任の先生は週に1度ほど電話をくれて白玉の様子を報告してくれていましたが、年中の担任の先生はもっと細やかで1日置きくらいに電話をくれるし、本当によく目をかけてくださいました。

(それだけ白玉が手のかかる子だということですが……)

 

わたしと先生は、白玉の困り事を解消していくためにどうしていくのがベストか話し合い、家でも幼稚園でも、先回りしすぎず、声がけをしつつ、白玉が困っている時は自分から「手伝ってください」と言えるように促すということに重点を置くことにしました。

 

そして、二学期を過ぎた頃から少しずつ白玉に変化が見られるようになりました。

「トイレに行きたいです」と、だいぶん自分から言うようになってきたのです!

(言えなくて漏らしちゃう時もありました💦)

 

それと、先生に話しかけられたら答えるのがやっと(答えない時もある)だったのが、嬉しい出来事なんかを自分から先生に話すようになったのです!

 

会話の難しさ

でも、まだまだ課題はあって、お友達に話しかけられても答えずに無視してしまう時が結構あるので、なぜ答えないのかを白玉に聞いてみたのです。

すると、「何を言えばいいのかわからない」と。

 

たとえば実際にあったのは、その日は病院に寄ってから幼稚園に行くので、いつもの園バスには乗らずにわたしが自転車で連れて行った時、

「白玉くん、今日なんで遅かったの?」

と聞かれて、何も言わずにお友達の前を通り過ぎてしまったことがありました。

 

「今日どこに行っていたの?」とか「今日は何に乗ってきたの?」というシンプルな質問だったら「病院に行っていたよ」「自転車で来たの」と、きっと答えられたと思うのです。

 

単純明快に答えられる質問ならば大丈夫なんですが、そうでなければどの部分を相手に言ったらいいのかわからなくなるみたいです

(;´д`)

 

尽きない心配事

そして、二学期の終わり。

まだ幼稚園で《大きいほう》の時にひとりでトイレに行くということが出来なくて、先生に「いっしょに来てください」と言い出せずに、モゾモゾしているのを先生が見つけてくれて、トイレに連れていってもらうという状況でした。

 

幼稚園では手厚く面倒を見てもらえても、小学校に行けば何でも自分でやらなければならないので、きっとつまづくことが多いだろうなと心配は尽きません。

 

聴覚過敏もあって、雷の音や工事の音などが響く時は家や外でイヤーマフをつけていましたが、幼稚園でも時々子どもたちの声がうるさくてイヤだと言って泣くことがあると先生から伝えられたのも二学期のことでした。

 

本人の努力だけでどうにもならないことがいろいろあるので、どのようにしていくのが白玉のために良いのか?

そればかりを考えていました。

そして、発達検査を受けることに決めました。

 

発達検査まで半年待ち 

まず10月に保健センターへ連絡をして、病院への紹介状を書いてもらうために保健センターで心理士さんと面談したのが11月。

そこで、【新版K式発達検査2001】をしました。ですが、保健センターでは診断はつけられない。あくまでも紹介状を書くにあたって現状での発達をみるためとのことで。

 

そこから紹介状を受けとるまで、1ヶ月。

その間に児童発達外来のある病院へ電話をして予約をとるのですが、なんと半年待ちとのこと。。

半年後は白玉はもう年長の6月。

年長の夏頃に教育委員会の就学前相談があると聞いていたので、それに間に合うかどうかが心配でした。

 

当たり前が当たり前じゃない

そんなこんなで、三学期のある日。

習い事の関係で園にお迎えに行くと、担任の先生が慌てて駆け寄ってきて「お母さん!」と呼び止めるので、また白玉に何かあったのかな💦と心の準備をしたのですが、

 

『今日、おひなさまの人形を製作したんですけど、白玉くんの机の上だけ台紙がなくて。

いつもの白玉くんなら絶対に泣いてしまうような場面なのに、

「ぼくの台紙がない」と泣かずに自分から言いに来てくれたんですー‼ こんなこと初めてだったので嬉しくて‼お母さんにお電話して伝えようと思ってたんです‼

 

おぉーーー!!

白玉が泣かずに自分からそんなことが言えたんですかーー!!すごーい!!

って、もう先生と二人で大興奮ですよ(笑)

たったそれくらいのことで?……と思われるかもしれません。

けれども、まわりのほとんどの子がふつうに出来るようなことでさえ白玉には難しくて、それくらいのことでさえも、すごいことに思えるのです。

 

こんな小さなこと(わたしにしてみたら大きいけれど)にも、いっしょになって喜んでくれる人がいるって幸せだなぁ……としみじみ感じたのでした。

 

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