不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

小学校見学に行ってきた①

1ヶ月ほど前、白玉と初めて小学校の見学に行ってきました。

わたし一人で行こうかと考えていたのですが、白玉に「小学校見に行くんだけど、一緒に行く?」と聞いたら「行きたい!」と言うので一緒に行ってきました。

 

見学に行くことが決まった時から、カレンダーには【しょうがっこうをみにいく】と予定を書き込んで、白玉は心の準備をして楽しみにしていました。

 

家から小学校までは徒歩15分の道のりですが、「見学の日は自転車で行こうか?」

と聞くと、白玉は

「小学校までの道を覚えないといけないし、練習したいから歩いていきたい」

と言い、さらに

「ランドセルせおっていきたい」と(笑)

 

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ここで、ランドセルを買いに行った日の話を少し。

 

お店に行き、30秒ほどで「これにする!」と白玉が自分で選んで、わたしとばっば(わたしの実母)が「他のも見てみようよ」「こっちのほうがかっこいいんじゃない?」と言っても、「これに決めたから!」とまったく他のものには見向きもせず、初志貫徹。

白玉の一目惚れ同然で買ったランドセルなのです。

 

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「見学に行くだけだから、ランドセルはおうちに置いていこうよ」

と言ったのですが、

「でも、小学校に行くときの練習したいからランドセルして行きたい‼」

と引き下がらないので、まぁそれで白玉のモチベーションが上がるならいっか~と、本人の意思を尊重することにしました。

 

結局、当日の白玉はランドセルのことはスコーン!と忘れ去り、せおって行きませんでした(笑)

 

秋と言えど残暑の日射しが照りつける中、なだらかな坂道を15分歩いて上り、小学校に着く頃には、白玉の髪は汗でびしょびしょでした。

 

初めての小学校

歩いている間、「いいお天気で気持ちいい~」「ハートの葉っぱがある~」と気楽なお散歩モードだった白玉。

小学校のインターホンを鳴らし、門を開けてもらい中へ入ると、繋いでいた小さな手が一瞬ぎゅっと力が入りました。

やっぱり緊張しちゃうよね。

 

まずは面談

教頭先生と校長先生に出迎えられ、校長室に案内されました。

そこで、白玉がどんな子か、いつ診断がついたかなどの話をして、支援級についての話を聞いたりしました。

 

この小学校では、支援級は3クラスで、知的クラスが2つと情緒クラスが1つあるとのことで、白玉のように知的障害のない自閉症の子たちは情緒クラスに入るのだそうです。

 

支援級の様子

そして、実際に支援級を見せてもらうのですが、わたしたちが行ったときは情緒クラスでの授業がない時だったので、知的クラスの様子を見学させてもらいました。

 

その時は、先生が一人と二人の生徒さんだけで、とても落ち着いた雰囲気で丁寧に勉強を教えているなぁという印象でした。

 

様々な視覚支援のツールなども豊富で、これなら白玉も大丈夫そうだな…と安心しました。

白玉も興味深そうに授業の様子を見ていました。

 

そして、普通級も案内してくださいました。

学年やクラスによって人数が違うので、人数の一番多いクラス、一番少ないクラスを見せてもらいました。

 

35人クラス?20人クラス?

2年生が一クラスしかなく、35人の大人数クラスです。

教室にはいると、ほとんど隙間なく机が並んであって「やっぱり多いなぁ」と感じました。

先生1人で35人。一人一人に細かいところまで目を配るのは難しいかも……。

何かあってもうまく意思表示できない白玉には厳しい環境だろうな……

と、ちょっと心配になりました。

 

そして、一番人数が少ない1年生の20人クラスを見に行きました。

さっきと同じ部屋の大きさなのに、断然広く見える!

先生もゆっくり歩いて一人一人を見ながら授業していて、どの子も取りこぼさず目が行き届く感じで、こらくらいの人数なら白玉もやっていけそうだなぁと思いました。

 

 

白玉の気持ち 

白玉にそれぞれのクラスを見た後に感想を聞いてみたのですが、人数の一番多いクラスにはやっばり圧倒されていて、「人が多すぎるー」と言っていました。

でも、支援級は二人しかいなかったので「ちょっとさびしい」と感じたようです。

20人のクラスを見た後、「お友達いっぱいできたら嬉しいからここがいいなぁ~」と言っていました。

 

支援級在籍でも、ずっと支援級にいるわけではなく、1日のうちの何時間かを支援級で過ごし、残りの何時間かは普通級で過ごすらしいので、お友達はほしいけど不安定になりやすく感覚過敏もあって疲れやすい白玉には、両方のクラスに通えるのはちょうど良いような気がします。

 

一通り見学した後、もう一度校長室に戻り、「聞きたいことがあったら何でも聞いてください」と言われたのですが、見学し終わったことでやり遂げた感があり、頭の中が機能停止してしまい、聞きたいことが咄嗟に出てこなくて「いえ…とくに聞きたいことはないです」と答えてしまいました💦

「また何かありましたら、いつでもお電話ください」と言ってくださったので、そうさせて頂きます。

とりあえずこれで初めての小学校見学は終わりました。

 

 

見学を終えて

11月中に支援級にするか普通級にするかを決めて教育委員会に連絡をしないといけないのですが、見学をする前とあとで気持ちは変わりませんでした。

やはり、支援級に籍をおかせてもらおうと思っています。

 

白玉はと言うと、幼稚園とはまったく違う雰囲気の【学校】という場にちょっと戸惑っているようにも見えました。

大きな校舎で、人も多くて、幼稚園のように歌ったり、折り紙をしたり、絵本を読んでもらえるような和やかな場所ではないことは感じ取ったようです。

 

だけども、見学をしたクラスの先生たちがとても優しく声をかけてくださったので、先生に対してとても好い印象をもったみたいで、家に帰ってからも「あの先生、おもしろかったね」と何度も言っていました。 

 

不安感の強い白玉ですから、前もって学校の様子を知ることができたのはよかったと思います。

 

けれども、幼稚園を卒園して小学校に行くということが白玉の中でとてつもなく大きな不安になっているようで、「もっと幼稚園行きたい。来年も幼稚園がいい~。」と言っています。

 

そして、先日。もう一度小学校見学へ行ってきたのですが、その話はまた次回に。

 

 

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