不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

初めての母子分離

これは、今年5歳になってから高機能自閉症と診断が出た白玉が幼稚園のプレに通い始めた2歳の頃のことです。

 

離れたくない

白玉は赤ちゃんの頃、執念のほふく前進(笑)でわたしに対してかなり激しい後追いをしていましたが、2歳で幼稚園のプレに通い始めた頃も、わたしの側にぴたっと張り付いて、隙あらば膝の上に座ってきて絶対に離れようとしませんでした。

 

常に半径1メートルくらいの近い距離にいないと不安になるようで、少しでも距離があくと「ひぃ~ん‼」と泣いて「抱っこする~‼抱っこするよー‼」と叫んでこちらに向かって腕を伸ばすので、「こっちへおいで」とわたしが声をかけても自分は頑として動かずに「ママが!ママが!」と、ひたすらわたしが側に来ることを要求。

 

白玉は相当な頑固もんで、わたしが折れなければその場でひっくり返ってギャーー!!とヒートアップするだけなので、家以外の場所ではわたしからお迎え(…苦笑)に行くようにしていました。

 

はっと気付いたら姿が見えない!というような心配をしなくて済んだのでその面では安心なのですが、好奇心旺盛なはずの2歳児なのに警戒心や不安感が勝ってしまう白玉がなんだか不憫に思えてしまうのでした。

 

初めての母子分離にて

(ゆるい練習)

幼稚園のプレでは母子分離の練習があり、まずは同じ部屋の中で子どもだけを前のほうへ集まらせて、お母さんたちは部屋の後ろのほうで見守るというゆる~い分離練習の時でさえ、白玉は汗と鼻水で顔がぐちゃぐちゃになるほど号泣していました(^-^;)

 

あまりの泣きっぷりに先生から

「白玉くんのお母さん、どうぞ白玉くんの隣にいてあげてください♥」

とにこやかに言われ、分離練習はいつもリタイアしていました。

 

他の子はここまで泣いていないのに、なんで白玉はこんなに泣くんだろ……??

比べたって仕方ない。比べちゃいけない。

そう思いながらも、胸がザワザワしている自分がいました。 

 

帰り際に

「お母さん、今は離れられなくても全然大丈夫!子どもは成長するから。焦らないで見守ってあげて。

先生はいつもそうやって励ましてくださって、ありがたかったです。

 

そして…完全分離の時

 

先生の言葉通り、同じ部屋の分離にどうにか泣かずに過ごせるように成長した白玉。

そして1年間のプレもいよいよ大詰めになってきた頃、別部屋での完全分離の導入です。

 

同じ部屋にての分離はなんとかクリアしましたが、それでもひっつき虫の白玉には相当ストレスがあったと思います。

プレの前日の夜に「ようちえん、いかない」とよく言っていました。

なので、完全分離なんてまだまだ無理かなぁ……と思っていたのですが。。

 

最初の2回くらいは永遠の別れのような号泣っぷりでしたが、最後の頃には母のことなど気にもせず先生と楽しそうにおしゃべりするほどまで余裕ぶっこいていたそうです(笑)

 

入園を目前にして

もうすぐ入園という頃には、「ようちえん、ママいっしょにいく??」と何度も聞いていたので、不安だったのだと思います。

その度に「ママは行かないよ」と答えていましたが、それでも「ようちえん、いきたい」と言うようになっていたので、わたしもホッとしていました。

 

慣れるのに時間のかかる白玉のような子どもには、約1年の時間をかけてゆっくり慣らしてくれる、このプレというシステムがあって本当によかったなと思います。

 

できれば小学校にもこのシステムを取り入れてほしい‼‼

 

 

 

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