不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

【僕にはわからないこと】


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白玉は《具体的でないこと》をとても嫌がります。

 

わりと最近なのですが、

「今は朝ですか?」「今はお昼?」

「今は夕方なの?」「今は夜ですか?」

と、白玉が1日に何度も何度も聞いてきました。

とくに夏休みはずっといっしょにいて1時間置きくらいに聞いてくるので、答えるのも面倒……。

 

毎日毎日ただ構ってもらいたくて聞いているのかと思っていたので、

「さっきも言ったでしょ。

何回も聞かないで‼」

と、わたしも苛立ってしまいました。

すると、

「だって、本当にわからないから……

さっきは今じゃないから」……と。

う~ん、たしかにそうだ。

さっきは今じゃない。。

 

それで、

  1. 起きてからお昼ごはんを食べるまでが朝
  2. そこから太陽が沈み始めるまでが夕方
  3. 太陽が西のお空に沈んでいく頃が夕方
  4. 太陽が沈んでお空が真っ暗になると夜

と、めっちゃざっくりと説明してみました。

その時、白玉は「わかった!」と言ってくれたのですが……これは失敗でした。

 

数日後、また

「今はお昼ですか?夕方ですか?」

。。なぜーー?

冷静になって考えてみると……

それもそのはず。

 

その日は雨だったのです!

あの、ざっくりすぎる説明では

曇りや雨などの太陽が出ていない日には通用しなかった!!

 

そこで、白玉が理解しやすいように時間で細かく区切ることにしました。

 

〈朝〉  6時~11時30分

〈お昼〉11時30分~午後4時

〈夕方〉午後4時~午後5時30分

〈夜〉午後5時30分~次の日の6時

 

こうやって紙に書いて壁に貼るようにしたら、わたしにいちいち聞くこともなく、紙と時計を交互に見ながら、

「今は夕方だね!」というふうに自分で納得してくれるようになりました。

 

朝とか昼とか夕方とかそういうのは時間で決まっているものではないけれど、白玉はこの時間を目印にしたらいいよと話しています。

 

曖昧なこと、明確でないことをさらっと流せない性質なので、何かを言う時は具体的に言わないととても困るようなのです。

 

たとえば、

「カバン、そのへんに適当に置いといて」

という言い方だと

「えっ、どこ⁉ どこに置いたらいいの⁉

わからないよ!」

と混乱させてしまうのです。

 

普段からざっくりと生きているわたしですが、白玉のおかげで細かく丁寧に伝えることの大切さをあらためて感じています。

 

 

 

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