幼稚園での白玉
幼稚園での白玉はいつもおとなしく静かで従順で、先生の言うことをよく聞く“おりこうさん”で通っています。
わたしはそんな白玉をただの内弁慶なのだと思っていました。
幼稚園で癇癪を起こすことはなくて、ただ何かとても我慢できないようなイヤなことがあれば「うぇーん‼‼」とよく泣いていました。
そのくらい幼稚園児ならみんなあることなので、とくに誰も何も気にしていないという感じでした。
目立たない特性
白玉は子どもにむやみに体を触られるのが本当に苦手なのですが、年中さんのある日、同じ園バスの年少さんが白玉に構ってもらいたくて腕や足をちょんちょんと触ってきたそうです。
必死で堪えていたけれど結局パニックの大泣きとなって、先生はなぜ白玉がパニックになったのかがわからずとても驚いていました。
あと、探し物が見つからないことで泣いてしまったり、荷物がカバンにうまく入れられないといった些細なことでしくしく泣いたり、給食を早く食べ終えられなくて泣いたり、困ったことがあっても先生に言えずに泣くということがしょっちゅうありました。
わたしとしてはそろそろ発達検査を受けた方がいい時期かなと考えていた頃でしたが、先生や他のママさんたちは白玉のことを【少し繊細な子ども】くらいに思っていたかもしれません。
降園後に荒れる白玉
年中の半ば頃までは幼稚園から帰ってくると、それまで張りつめていた気が急にゆるむのか一気にぐっだぐだのフキゲンモード突入になることが多かったです。
「もう疲れた‼」「足が痛い‼」
「歩けない!もう歩けない!」
「おやつ、これじゃない‼」
「もっとゼリー食べる~‼」
「公園行くー!」「電車乗るー!」
「これ出来ない!ママがやって!」
「ちがう!そうじゃない!」
まるで、イヤイヤ期の赤ちゃんです……(^o^;)
こちらも一気にイライラモードです( ̄▽ ̄;)
それで、白玉が落ち着いている時に聞いてみたのです。
あずき
「白玉はおうちでは癇癪起こしたり、わがまま言ったりぐずぐずするけど、幼稚園ではしないの??」
白玉
「うん。幼稚園ではおりこうさんにするって決めているから。」
なんと!!!!
【幼稚園ではおりこうさんにする】
という、それは白玉の【こだわり】だったのです。
人に迷惑をかけない、むしろ良い方のこだわりなので、そこはまぁそのままでイイと思うのだけど、そのこだわりによって白玉自身が押し潰されないように見守らなきゃなぁ……というのと、幼稚園で頑張っている分、家ではうまく圧抜きをさせたほうがいいな……と、わたしも対応の仕方を本気で考えるようになりました。
その対処法
癇癪を爆発させて圧を抜くのは好ましくないので、先手を打つようにしました。
まず帰宅したらぎゅーっと包んで安心させて、「今日のおやつ、お団子かアイスクリームどっちがいい?」と白玉のワクワクする気持ちをくすぐったり。
白玉の好きなパズルを一緒にしたり、クッキー作りを一緒にしたり。
とにかくプラスの方向へエネルギーを使うようにさせました。
白玉がイラついている時には、白玉の言い分を否定したり怒りで返したりせずに「うんうん」と聞きながら背中をトントンしたり……そんな感じで白玉がこころを弛められるように持っていくことを心掛けていたら、いつのまにか癇癪も落ち着いていました。
白玉の場合、外では猫を被ったかのようにおとなしいし、癇癪を起こすのは決まってわたしの前だけだったので
「癇癪がひどくて…」と話しても、「ええー、こんなおりこうさんなのに⁉」とか「お母さんの前では甘えたいよねー」とか、こちらの深刻さをあまり理解されないことが多くてつらかったです。。
でも、家でおとなしくて、外で手を付けられないという方が大変なのかもしれませんね。。
年長さんになり、幼稚園にすっかり慣れた今では白玉が疲れて癇癪を起こすことは少なくなりましたが、これがまた小学校へ入学してからどうなるのか、戦々恐々です……💦