不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

発達検査のお話②

「発達検査を受けたい」

そう思って動き出して約9ヶ月、ようやくその日を迎えました。

ここまでホント長かったです。

  

shiratama-hoppe.hatenablog.com

 

予約の時間はAM8:45。

朝になって※白玉の乱が勃発したら困るなぁ……と思っていたのですが、白玉は幼稚園に行く時よりもテキパキと準備を済ませると、お気に入りのカバンに愛車(トミカ)を入れて、玄関でわたしを待っていました。

「クイズ早くしたい~」と白玉のコンディション良好でひと安心。。(*´∀`*)

 白玉の乱とは

何かが気に食わず、突然気分が大荒れになり、すべてにおいてグチャグチャになること

 

朝一番の予約で、待合室にはわたしたちだけ。ちょっとしたプレイスペースがあり、そこには白玉の大好きなトミカも置いていました。

「ここで遊んでいい?」と言うので、名前を呼ばれるまでは遊んでいいよと言うと、嬉しそうに寝そべって遊んでいました。

白玉の他に誰もいなかったので、初めての場所でもリラックスできたのだと思います。

 

少しして、先生方が来られて自己紹介をしてくださいました。

メインの担当医のY先生、白玉のクイズ(検査)担当のG先生、別室でわたしと話をするケースワーカーさん。

 

白玉が個室で検査を受けている様子をマジックミラー越しにメインの担当医の先生が観察し、その後、ケースワーカーさんによる聞き取りの内容とあわせて、この3人の先生たちがチームとなって白玉のことを総合的に診て結論を出すと説明されました。

 

クイズ担当の男の先生が

「白玉くん、おはよう。ぼくは白玉くんの担当のGです。今から白玉くんは僕と二人で二番のお部屋に行きます。

それから、おべんきょうをします。その後、いちごのお部屋に行って遊びます。そこでおやつも食べます。その後ここに戻ってきて、お母さんといっしょにここで待っててもらいます。」

と、絵カードを見せながら一連の流れを白玉にわかりやすく説明してくれました。

流れが把握できたのと、G先生を直感的に信頼できたのか白玉には不安げな様子はまったくありませんでした。

 

「じゃあ白玉くん、お母さんに行ってきますして、僕と二番のお部屋へ行きましょう」

そう言われると、水筒を斜めがけにしてトミカの入ったカバンを手に持って、素直にG先生について行きました。

わたしと離れるのを不安がるかと思って心配していたけれど……全然大丈夫で拍子抜けしましたf(^_^;

 

そして、わたしは別室でケースワーカーさんからの聞き取りに答えていきました。

予め、何歳何ヶ月の頃にどんな特徴が見られたかをノートにまとめておいてよかったと思いました。

メモも何もない状態では5年分の記憶の中から「いつ、どういうことがあったか」を引き出すのは、ちょっと大変なので💦

1時間~1時間半くらい、時間を要したと思います。

 

白玉大丈夫かな……泣いてないかな……

と、何度か頭をよぎりましたが、ケースワーカーさんが

「誰も来ないということは、白玉くん、ちゃんと頑張れているということなので安心してくださいね」

と言ってくださったので、うまくやれているんだなと気が楽になりました。

 

聞き取りが終わって待合室に戻ると、しばらくして白玉も戻ってきました。

「おかえりー」と言うと、「ただいま!」と元気に返事をしてくれました。

 

「疲れた?」と聞くと

「ううん、楽しかった‼ クイズはちょっと難しかったけど……」と言っていました。

G先生が優しくて、おやつもおいしくて、楽しい場所と認識したらしく、 「次はいつ来る?」と、リピート希望していました。

 

そして、これから先生とケースワーカーさんとでミーティングをして総合的判断をします、とのことで1時間待たなければならず、白玉と廊下を散歩したり、飲食スペースでジュースを飲んだり、プレイスペースで遊んだりしながら過ごしました。

途中だれて何度か「もう帰りたいー!」と軽くグズることはありましたが、ごまかしごまかし待たせました。

 

ようやく診察室に呼ばれ、白玉もいっしょに中に入るほうが良いのか先生に尋ねると、「白玉くんはかしこいから話の内容を聞いたら不安になるかもしれない」と言われ、白玉は診察室の外で待たせることにしました。

 

いよいよ診断の結果を聞くときがきました。

高機能自閉症です。今は一括りで自閉症スペクトラムと言いますね。」

それはもう驚くほどスマートにさらっと告げられました。

ただ、わたしはもう随分前から覚悟はできていて、きっとそうだと感じていたのもあるし、はっきりさせたいと思っていたので、ショックを感じたりはしませんでした。

何せ白玉が2歳半の頃から《そうなんじゃないか??》と、悶々としながら過ごしていましたから。。

むしろ、ちゃんとわかってよかったという気持ちでした。

 

検査の様子をマジックミラーで見ていたY先生曰く、白玉はとても落ち着いていて、取り乱したりすることは一切なかったようです。

一つ一つ時間はかかるけれど、真面目に丁寧に取り組んでいる様子が見えましたとのことでした。

 

発達指数は123。6歳8ヶ月の発達年齢で、驚いたのは、もっとも突き抜けていた言語面での一部の領域では8歳~9歳並みの発達だということ。。

言葉の面でこちらが思う以上に白玉は理解しているようでした。

苦手なのは流れのある動作手順を記憶に留めておくこと、だということも知りました。

道理で折り紙が苦手なわけだ。

 

あと、やはり自由な発想で何かに取り組むというのが苦手だと指摘されました。

いつも同じような遊び方ばかりしているのも、想像力の乏しさの表れだったようです。

 

白玉の特性をわかりやすくグラフで数値化したものを見せてくださって、どの部分でどういう支援が必要かを教えていただきました。

小学校入学にあたり、学校の先生に説明するのにこれはとても助かると思いました。

 

白玉の場合、知的な面での問題はないし、くそ真面目だし、一見本当に何の問題もないように見られます。

けれども、実のところ、感覚過敏による辛さや、要所要所で臨機応変な対応ができずにフリーズしてしまうなど、目立たないところで困難を抱えています。

こちらから支援をお願いしていかないと、困っていてもおとなしいゆえに見過ごされ放置されてしまう可能性があるので、小学校で必要なサポートを得るためには診断を受けておきたいと考えていたので、就学前にきちんと診断がついたのはよかったと思っています。

 

担当医のY先生に相談したところ、小学校では通常級と支援級の両方をうまく使い分けるのが白玉には良さそうとのことで、もうすぐ小学校の支援級の見学に行くことが決まりました。

 

白玉にも聞いてみたのですが、

「人がたくさんいると耳がしんどくなるから、人が少ないクラスがいい」

と言っていたので、支援級のほうが良いのかな……と考えています。

 実際に見学をしてからでないと、どうなるかわかりませんが。。

 

白玉にとってより良い環境を探っていきたいと思います。


発達検査のお話はこれで終わります。


♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪♪:*:・・:*:・♪

 

人によって考え方はそれぞれだと思います。

このブログではわたしの思い、感じたことを書いているに過ぎないので、「こうするべき」という考えではありませんことをご了承くださいね。 

 

 

 

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