不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

居残り給食問題

 

何をするにしてもスローペースな白玉。

「そこまでしなくていいよ」ってぐらい、すべてをくそ真面目に几帳面に丁寧に取り組むので、何をするにも時間がかかります。

 

母のあずきは、白玉のゆっくりなペースが時にもどかしく。

思わず「早く!」と言いたくなってしまうのだけれど、ムダに急(せ)かすと白玉は追い詰められてプチパニックになって余計に時間がかかるのです。

 

なので、本人ががんばっている時に「早く!」は言わないのが鉄則。

 

「お!あと、もうちょっとだね!」

「がんばってるね!その調子!」

 

ベストなのは、モチベーションを下げないように応援することなんです。

結局それが一番うまくいって余計な遠回りしないですむ( ˊᵕˋ ;)

 

時に「10~、9~、8~、」とゲームちっくな雰囲気でカウントダウンをすると、楽しく早く終わらせることもできるけれど、白玉の気持ち次第で地雷スイッチにもなるので、これはリスク高。

 

 

そんな白玉は食べるのもおっそいゆっくりです。

 

小学校生活が始まって苦しんだのは、給食の時間でした。

 

幼稚園での給食は先生が量を調整してくれたり、時間内に食べきれずに残してもよしとしてくれていたので、問題なく過ごせていました。

 

けれども、小学生になると、

時間内に食べきれなければ掃除の時間が始まろうと給食を食べなければならず。

掃除の時間にも食べ終わらなければ、5時間目の授業が始まろうと、給食を食べきるまで「ごちそうさま」できない。

 

その事実を知ったのは、入学してしばらくしてから白玉が話してくれたからでした。

 

「学校は楽しい?」と、わたしが聞いたときに、白玉は「…がんばってる」と返事をしたのです。

 

母「学校、しんどい?」

白「ちょっとね、、きんちょうするの」

母「緊張するのは、授業のとき?」

白「ちがう。給食のとき」

母「嫌いなものが出たらいやだなーって?」

白「みんな食べ終わって5時間目のお勉強してるのに、白玉は食べ終われなくて、一人だけ食べなきゃいけなくて泣いてしまうから…」

 

おぉぉぉ…。

 

母「残していいですかって言ってみ?」

白「先生がだめって言う」

 

「だったら、最初にすご~く少ない量にして食べてみて、もう少し食べれそうならおかわりしたらいいんじゃない?」

と言ってみると、

「お減らしした子は、おかわりできないんだよ」と。

 

んもぅーっ、何それーーっ⁉

そのへんなルール、要る?

未だに学校ってそんなんなのか。

 

【もったいない】

【食べ物を粗末にしない】

【食べ物や作ってくれた人への感謝】

その心を育むのは大切だと思う。

…だけど、

完食しないと次の授業も受けられないってどうなんだろう?

 

決まっている時間内に食べ終われない白玉が悪いにしても、毎日毎日、プレッシャー感じて泣きながら給食を食べるって…

学校行くのも憂鬱になるよ。

 

実はわたしも子どもの頃、給食を食べるのが遅くて居残り給食させられていたので、あの苦痛がすごくわかるのです。

 

がんばって早く食べようとしているけど、どうしても早く食べられない。

もう、ごちそうさましたい。

みんなと同じように休憩時間を過ごしたい。

一人だけ食べ終われなくて、

自分が「出来ない子」に感じて、

まるで罰ゲームのような感覚。

 

本人にしたら「魔の時間」。

それ以外の何でもない。

大袈裟と思われるかもしれないけど、狭く小さな世界しか知らない子どもにとっては、それくらいに感じるのです。

 

 

その頃ちょうど懇談の時期だったので、白玉が給食をすごくプレッシャーに感じていることを先生にお話しました。

そして、もっのすごく少ない量に減らしてもらって構わないので(帰宅後に何か食べさせることで補うので)、5時間目まで食べさせることはやめてほしいことを伝えました。

 

先生は申し訳なさそうに、

「白玉くんが思い悩んでいることに気づけなくて、申し訳ありません」

「給食のルールを見直したいと思います」

と、おっしゃってくださいました。

 

白玉の通う小学校では、給食のルールというのは学校の方針などで決まっているのではなく、担任の先生次第であるというのを初めて知りました。

その次の日にはさっそくルールが改善され、

がんばって食べている人(遊んだり、うろうろせずに)は、時間内に食べきれなかった場合、残しても良い 

ということになりました。

 

 

その後、白玉は「学校楽しい!」と言うようになりました。

そのうちだんだん「今日、時間内に食べ終われたよ!」と嬉しそうに報告してくれる日が増えて、今では毎日時間内に食べ終わって、休憩時間にクラスのみんなと遊んでいるとのことです。

 

よかった、本当に!!

 

たかが給食、されど給食なのです。

 

 

集団生活って、ほんとにややこしい。

 

 

 

 モチベーション下げずに応援する言葉かけを、わたしが初めて学んだのはこちらの本でした✩.*

 

発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ (健康ライブラリー)

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アメブロでももうひとつブログやっています。
子育てのこと、占星術のこと、大事にしたい心の在り方などを書いています。
資質を知り、持って生まれた宝物を見つけるホロスコープリーディングもやっています。ホロスコープリーディングは、お子さんの性質に応じた適切な関わり方や、すてきなところの伸ばし方などの手がかりを知ることができます。
よかったらぜひのぞいてみてくださいね。


巫かんなぎ 佐倉絽麻

 

 

 

 

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