不思議の国の息子くん

小さな宇宙人のような、小さな哲学者のような息子(2012年生まれ)、高機能自閉症の白玉(しらたま)との日々を綴り、詩のようなものも書いています。

震度6の地震を体験したときのこと

ついこの前も北海道でまた大きな地震がありましたね…。

北海道のみなさん、大丈夫でしょうか。。

1日も早く安心して過ごせるようになると良いですね。。

 

 

昨年も地震だけでなく台風や豪雨での洪水などの自然災害が立て続けに起きました。

自然の怖さを身をもって思い知らされています。

 

うちの息子、高機能自閉症の白玉(7歳)も、去年の6月の大阪北部地震では震度6弱地震を経験し、恐怖心と不安で心がパンパンになって苦しんでいました。

今日はそのときの話を書こうと思います。

 

 

6月18日 午前7時58分。

ちょうど登校班のみんなと登校中で、わたしと離れている時に地震が起きました。

白玉の不安は相当だったと思います。

 

わたしはその朝、白玉の登校班に付き添っていたのですが、白玉が大丈夫そうだったので途中まで付き添い、「いってらっしゃい」と見送り自宅に戻ってきたんですね。

 

エレベーターで8階まで上がり、玄関開けてリビングに入った瞬間でした。

床からドドンッ!と衝撃があり、ガタガタガタッ!と激しく揺れ、テーブルにつかまって立っているのがやっとで、とても避難できる状況じゃありませんでした。

ただ、ただ心の中で

「白玉ーーーーー!!!!」と叫んでいました。

 

家の中は本や物が落ちて散乱していました。

沸かしておいたやかんのお茶もコンロから落ちてキッチンはびちゃびちゃ!

あんなに重い冷蔵庫も動いているし、洗濯機さえも動いていました。

今思い出してもおそろしい…💦

 

学校からのメールで連絡があり、

児童は運動場で避難させています。

今からのことをどうするか検討中で決定次第すぐにまた連絡します。

とのことだったので、

その間にできるだけ片付けておくことにいました。

余震がきたときのことを考え、玄関のドアはもちろん開けておいて。

 

白玉が帰ってきたときに家がぐちゃぐちゃだったら余計に不安が増すだろうと思い、なるべくいつもの状態に近付けておきたかったんです。

水と電気は停まっていなかったのが救いでした。

 

1時間後、学校からメールでお迎えの要請があり、迎えに行きました。

エレベーターは動かないのでもちろん階段で下ります。

 

迎えに行くと、体育館で不安そうに座っている白玉の姿がありました。

わたしの顔を見るなり、堰を切ったように泣き出しました。

ずっと泣きそうになるのをガマンしていたと後で教えてくれました。

おそらくそれは静かな静かなパニック状態だったのだと思います。

 

 

その帰り道、「ここで急に揺れて、こんなふうになって、みんなでしゃがんでたの」と、地震のあった時のことを再現して教えてくれました。

その話は、それから2ヶ月くらいその道を通るたびに続きました。

マンションのエレベーターが動かなくなっているので、階段で8階まで上ることを伝えると、「よしっ!がんばる!」と言って、弱音も吐かずに一生懸命上ってくれました。

 

 

その地震以降、白玉は家の中の移動でさえ一人ではできなくなりました。

もちろん、トイレも一人では無理。

学校でも一切トイレに行こうとしなくなり、さすがにそれは身体にも悪いので、先生にお願いして、お友達と一緒にトイレに行かせてもらうようにしたら、なんとか行くようになりました。

(今は大丈夫です)

 

わたしといるときは、

「今日地震くる?」「今度いつ地震くる?」

1日に何度も何度も聞いてきました。

数分おきに聞いてくるので、正直、めんどうくさい💦

でも、それだけ不安で仕方ないのがわかるから、とことん付き合いました。

 

 

 たとえ、子ども相手であろうと、へたに「地震もうこないよ」なんて嘘をついて、その場しのぎの安心を与えるなんてできません。

そんな嘘は役に立たないから。

 

だから本当のことを言いました。

地震がいつ起きるかは、誰にもわからないの。でも、家にいるときはママも一緒にいるから大丈夫だよ。学校では先生がいるから大丈夫。白玉は一人ぼっちじゃないから、大丈夫。大丈夫。」

何度も何度も伝えました。

 

そして、地震が起きたとき、

  • 家の中でいちばん安全な場所はここ、
  • 物が落ちてくるので頭を守ること、
  • 外では建物からできるだけ離れること、
  • 地震があると電車が動かなくなったり
  • エレベーターに閉じ込められることがあるということ
  • すぐに迎えに行けない場合もあること
  • でも必ず誰かが迎えに行くから学校で待っていれば大丈夫

そういう話をしました。

 

地震、もう来ないよ。
できるならそう言ってあげたいですね。
でもそんな気休めはなんにもならない。
そのときどうやって身を守るか、
そのときどうやって過ごすか、
それを話しておくことのほうが大事なんだと思いました。

 

 

特性なのか、記憶が色褪せなくて、誰も気に留めないような些細なことも昨日のことのように思い出せてしまう白玉。

良いことだけならまだしも、怖かったことや嫌だったこともいつまでも心にくっきりと残ってしまう。。

 

白玉はまだこの8階の自宅で大きな地震にあったことがありません。

タワーマンションではないし、最新のマンションではないので免震構造になっていないため、かなり激しい揺れになります💧

きっと、道を歩いているときよりも恐怖感は大きいだろうから、いつか白玉が自宅にいて震度6クラスの地震がきたらと思うと…ゾッとする…💦

……免震構造の家に住みたいです。。

 

 

 

↓ 停電時のために買っておきました

 

 

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巫かんなぎ 佐倉絽麻

 

 

 

 

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