気持ちの切り替えが不得手と言われている自閉症スペクトラム。
白玉も緊張して疲れた後や、かなしい気持ちになった後、気持ちを引きずってそこから【白玉の乱】に発展してしまうことが以前はよくありました。
※白玉の乱とは
何かが気に食わず、突然気分が大荒れになり、すべてにおいてグチャグチャになること
けれども、年長になる少し前くらいから、そういうざわざわした気持ちになった時は、一人で静かに大好きなレゴに触れたり、トミカを目線の高さでゆっくりと走らせたり、プラレールで電車が駅に到着する様子を何度も眺めたり、宇宙の図鑑を眺めて過ごすようになりました。
そうすることで気持ちが鎮まるということを誰に教わるでもなく、いつのまにか経験から身に付けていたのです。
普段は遊んでいる時、白玉はうるさいくらいずぅーっとしゃべり続けているのですが、こういう時は一言も言葉を発しません。
何かの修行かと思うくらい、見事なまでの【静】です。
そして、気持ちが落ち着いた後は少しずつ話しだして、いつものおしゃべり男児に戻り、完全復活!するのです。
毎回ではなくてたまにではあるけれど、自分で気持ちを立て直すことができるようになるなんて、すごい成長だなぁ…と思います。
抱っこでしか気持ちを落ち着けることのできなかったあの日々も、こうしてだんだん遠くなってゆくのですね……
今日は少ししみじみしてしまいました。